P2第二回打ち合わせ議事録「魂注入!」

本日のagendaは以下の通り。

1. 田舎時間Mission Statementのbrush up
→ 魂注入!
2. 「田舎時間」を一言で。
→ creativeに、かつUnique Selling Pointで。肌で感じる一言。
3. 田舎時間ロゴ決定。Concept colorも。
4. 具体的なアクションリストアップ
→ 個人として、組織として、具体的に次回、1年後、何をしたいか?
5. 次回agenda

■■■ AGENDA① 田舎時間企画のMISSION STATEMENTのbrush up

↓これは、要素をリストアップしただけ。
これだけでは心を揺さぶる理念とはならないが、重要な要素をおさえていることが重要。

1.前回の打ち合わせ記録をbrush up(前回のものを今回、若干修正しました。)

▼田舎とは?
田舎とは、自然、人と自然との関係性、人と人との関係性に関して、都会で失ったもの/都会にはない価値観を発見できる空間である。
※必ずしも地理的に限定されない。例えば山形県でも田舎でない場所もある。東京でも田舎と呼べる場所がある。
①自然 例:青い空、多様的な生態系
②人と自然との関係性 例:天候に左右される生活、自給自足、地産地消、生活の知恵(農作業のノウハウ等)
③人と人との関係性 例:地域性、家族的、コミュニティ

▼田舎時間とは?
参加者が田舎という空間で別の日常を過ごすことのできる企画である。
田舎とは理想郷ではないが、都会にないものがそこにはある。
※「都会の求めるものはそこにはある」は言いすぎ。

▼田舎時間企画Mission Statement
訪問者に体験できる田舎を、訪問者と受入側の双方に交流の場所を提供する事で、都市と農村の新しい関係性を構築し、双方に以下のbenefitを提供する。
①訪問者
別の日常を楽しむ
食を五感で味わう/知る/関わる。
自己の再発見、自分が何を大切にしているか。
②受入側
農作業の労働力
田舎という価値の再発見
自分達のやっている農業という職業/ライフスタイルの肯定
都会側(田舎とは異なる日常を過ごす人?)の生の声を聞く
また、こういうことができる田舎という空間を守る、発見する。
※「参加側」ではなく「訪問者」の方が正しいか?受入側も参加している。ヨソ者と地元?
※「帰る場所」を作る、という意思は必要か?



以上の要素をまとめた文章に、魂を注入する。こんな固い文章を読んでも普通の人はなにがなんだかわからない。
理念とは心を揺さぶるものでないといけない。私が事前に魂を込めて文章を作成したものを、みんなで修正しました。


2. 田舎時間企画Mission Statement【DRAFT】(魂注入後)

田舎とは何でしょうか?
田舎で連想する言葉というと、田んぼだったり、ゆったりと流れる時間だったり、おばあちゃんの手料理だったりします。
田舎と都会は違う空間です。田舎には、都会では見られない自然があります。里山、蛙、田んぼ、果樹園、滝などなど。都会とは違った生活のリズムがあります。雨が降ったら家にいます。収穫の前には台風が来ないようにお祈りします。四季のうつろいを、新芽の息吹で、作物の成長で、肌で感じることができます。自然や生き物とだけじゃありません。まわりの人との付き合い方が違うのにも驚きます。玄関の鍵をかけない村があります。畑作業を家族みんなでします。食事の時に近所の人がなんとなく入ってきてちょっと御馳走になって、なんとなく出て行ったりします。公民館にはみんなでしょっちゅう集まります。
田舎は理想郷ではありません。やっぱり不便だし、おしゃれなお店はないし、近所付き合いが面倒なときだってあるし、畑作業だってたまにやると楽しいけど、毎日やれと言われたら悩んでしまいます。でも、都会に住む私達が失ったもの、大地から離れてしまってわからなくなってしまったものが、田舎にはあるのではないでしょうか。

田舎時間企画は、田舎という空間で、農作業を通じて、都会からと田舎からの両方の参加者に交流の場を提供します。都会からの参加者を農作業の労働力としても期待して欲しいです。普段何気なくやりすごしている、食べるという行為、それに行きつくまでの必要なプロセスを、五感で感じとって下さい。食べ物はそんなに簡単に作れません。自然と御先祖様に感謝して、いろんな努力と工夫と手間をしないと手に入らないのです。
普段とは違う日常の中で、自然に囲まれ地域の中で生きる自分を見つめることで、自分が大切にしたいもの、自分が忘れてしまったものが見つかるかもしれません。

日本の田舎はどんどん少なくなっています。自然は削られ、方言は忘れられ、ちょっとした風習がいつのまにか無くなっています。田舎時間企画では、田舎を楽しむだけではなく、田舎の価値を発見し、主張し、守っていきます。

都会に住む人の多くは帰る場所がありません。コンクリートと電波に囲まれて生活するしかありません。時間はかかると思いますが、田舎時間企画で提供する場所が、ちょっと帰ってみようかなと思える田舎になればいいな、と願っています。

※(東京の)井上さんコメント「食べるという行為が最重要なのではなく、生きるという行為につながるから、食べるという行為が重要なのであって、田舎時間で提供するのは、食べるという行為を通じて生きるという行為を見つめることのできる空間である。」


■■■ AGENDA② 「田舎時間」を一言で。
→ creativeに、かつUnique Selling Pointで。肌で感じる一言。

例えばスターバックスでいうと「手の届く贅沢」。

アッハモーメントが欲しい。思いつきでどんどんリストアップしました。

公平に流れる時間
食を五感で味わう週末
無農薬の発見
無農薬の小宇宙
干柿の小宇宙
手の届く田舎
自然と人とつながる週末
大地と人とがつながる
大地への帰省(改行)自分への帰省
大地との対話(改行)自分への帰省
大地との対話(改行)自分との対話
ウィークエンド農夫
大地と流れる時間
東京脱出
電波からの逃亡
コンクリートから土へ、電波から@@へ
自分に戻ろう田舎時間、作る、食べる、遊ぶ
作る田舎、流れる時間、田舎時間
そこにあった田舎
自然を味わう週末
地球との休日, holiday with the earth
大地との休日, holiday with the earth
そうだ、田舎へ行こう
To be 田舎時間
畦道を歩く田舎時間
畦道を歩く
水の音、田舎時間
無農薬がわかるらしい
土の感覚
土の触感
土の食感
ただいま田舎時間、おかえり田舎時間
ただいまとおかえりなさい、田舎時間
ただいま。おかえりなさい。田舎時間。
田舎発見隊
自然に学び、自然を味わう週末
労働は楽しく美味しく美しい。田舎時間。
ニッポンの田舎

他に面白いのを思いついたら教えて下さい。Blogでコメントしてもらえると助かります。


■■■ AGENDA③ 「田舎時間」ロゴ
阿蘇には深い意味はありません。各エリアでロゴを作る事をイメージしています。

・inakajikanというローマ字は入れた方が良い。
concept colorとして、
①土(茶色)、自然(濃い緑)。青空(青色)。
②ロゴを黒にして、たくさんの色を手前にもってくる(イメージしているのは色彩豊かなinakajikan)。実際の写真から色を抜くとか。
→ ロゴ完成度にもよるけど、multi colorの方がbetter。

→ concept pharaseが決まってから完成する。

■■■ AGENDA④ 「田舎時間」という場を使った具体的なアクションリスト
→ 個人として、組織として、具体的に次回、1年後、何をしたいか?

可能性を拡げたい。今回はあまり深い事を考えずにとにかく発言!


1回毎の完結型の労働力提供ではなく、継続型のプログラムにしたい。1年計画をしたい。種つけから収穫まで。例えば米1年プロジェクト。
→ コミットメントが必要になる・(組織的な行動が必要となる。ホームページの作り方も変える。
米食べるときに泣けるプログラム。1年間やってきたよかったー、みたいな。
→ 毎回同じメンバーがもちろん望ましいが、メンバーが入れ替わっても、前回の内容を学習して、参加をコミットする。
リーダーが必要。チーム制が必要。米チーム、干柿チーム、デリフィニウムチームとか。


コミットメントレベルが2種類になる。単発型とチーム型。

チーム型の難しさは、天候に左右されてしまって、当日そのチームがしたかったことができないことがある。
→ その時に、作業できなくて「悔しい」という気持ちがあればいい?
→ トータルの田舎時間としての実施頻度があがるのが前提だけど、チームリーダーが、代表と調整して、単発型の実施を天候にあわせてチームに組み入れる。



畑ベースのチーム制じゃなくて、テーマベースのチームがあってもいい。例えば、高齢者一人暮らし応援チームとか、
楢下観光活性化チームとか、楢下のお寺の参堂にサクラを植えようチーム。サイクリングコース開発チーム(農作業はおまけ)。

チーム制があるとして、今は2チームぐらいが限界。口コミベースにこだわっているので、チーム数はそんなに増えない。
今やるとしたら、単発チーム(リーダー貴山)、米チーム(リーダーしゅうた)、干柿チーム(リーダー誠基)とか。


受入側からのアクションが欲しい。都会側に求めて欲しい。リーダーががんばるために必要。
わかりやすいところでいうと、例えばリーダーに対して市がお金出すとか、米一俵出すとか。求められているという感覚が重要。
→ ある程度の枠組みを東京側で作った後に、上山側、そういうニーズがあるのか、感謝されるのか、ということを調べた上で枠組みを決める必要がある。
例えば、農村の高齢化問題解決に田舎時間に協力を要請とか。

農村側からのそこまで積極的なアクションが期待できない場合は、例えば補助金を田舎時間で申請してgetして、リーダーに提供するとか。
→ 押し付けになってしまう、というリスクあり。


農村側からのニーズは間違いなくあり。
ニーズを具体的な形に落とし込む、という作業を農村側と一緒にやる事は絶対に必要。いつやるか?
→ 11月にやるか?



ただし、農家を動かすには、具体的に、目に見えるメリットを見せてあげる必要あり。
→ 直販で買うは一番わかりやすい。
→ 参加者を増やさなくてもいいから、購買力を増やすための工夫が必要。例えば、田舎時間直販倶楽部。
→ 参加費をちょっと増やして、最後におみやげでもらう形としながら、実際は向こうの作物を買う。大相撲の土産みたいなもの。
例えば、1000円/人渡して、適当にみつくろってもらう。
→ 現実味あり。Good。今ただでたくさんお土産もらっている方がむしろ問題。


向こうのお祭りに出たい。
ローカルのその地区だけの、そういう細かいのに出たい。
受入側の懐に入りきれてないので、なんとなく実現していない。
→ 実現させるには、特定の農家/地区と、距離感をもう少し縮めないと無理。
お祭りでは、都会からの労働力は必要とされていない。



ビジネス的な視点じゃなく、田舎時間という活動を通じて、東京と農村で一緒にやれることをしたい。
例えば、田舎時間マップ作り。修学旅行のしおり作りみたいなイメージ。
現在の上山観光マップより100倍いいものを作れる自信あり。
予算が必要で、こういう、やってみせるぞリストを作って、向こうに渡すということをやってみるか?
美味しい郷土料理100選。
上山観光ブック。


交通費を安くする。
市とか農協に補助してもらう。
JRは交渉で料金下がる?


東京時間というニーズはあり。東京観光案内では面白くないので、
向こうは生活を見せることができるけど、こちらは見せられないので、ただの観光ガイドになってしまう。ただの観光ガイドをやるか?
枠組みとしてはあんまりやりたくない。
東京には来てもらわないで、田舎の方で、東京の生活を見せる。小学校でレクチャーするとか。



■■■ AGENDA⑤ 次回のagenda

・田舎時間のmission statementのconfirm
・田舎時間のconcept phraseの決定。
・田舎時間のロゴ打ち合わせ
・田舎時間でのアクションリスト絞込み(→組織の話はまだいいか?)
・上山側とのニーズ絞込み打ち合わせの具体的な内容、アプローチ、日程
・次回agenda

P2第二回うちあわせ

慶応大学の場所が空いてなかったので、次回は↓です。途中参加OK(だけど遅刻しないでね)。

10/24(日) 15時〜18時
ルノアール 銀座6丁目店 (マイスペース3号室)
1ドリンク制です。
http://www.ginza-renoir.co.jp/store/myspace/mys043.htm
http://www.mapion.co.jp/here/all/041016/mapi3031558041016223340.html

▼AGENDA
①田舎時間の定義、田舎時間企画mission statementのbrush up
②「田舎時間」をone phraseで言う(creativeに)
③田舎時間logo決定(concept color含む)
④具体的なアクションリストアップ(その次に手段として組織をどうしていくのかと
いう事が出てくる)
⑤次回Agenda

P2第1回打ち合わせ議事録「田舎時間とは何か?」

今日、第一回の田舎時間P2第一回打ち合わせを表参道で行ないました。貴山含め、女性4名、男性5名の9名で行ないました。
直前の案内で、しかも三連休の最終日の昼間という時間帯にもかかわらず、過去参加者の20%近くが集まった、という事は、本企画への期待を示しているといえましょう。

そもそも、どうしてこういう打ち合わせが必要なのか。田舎時間を発展させるために立場を固めたい。
これから、企画の完成度を高めて、継続できる企画とするには、ある程度組織を作っていかなきゃいけない。そのための打ち合わせです。

ちょっと会議室の関係上時間がなくてかけあしでやりました。(To: 女性のみなさん スーパー早足で歩いてごめんなさい)


■■■本日のAGENDA

1. 「田舎」とは? → 「田舎時間」とは?
2. 「田舎時間」企画のMISSION STATEMENT
・「田舎時間」企画で何を提供したいのか?
・目的のリストアップ
3. 次回のAGENDA、場所


■■■ AGENDA① 「田舎」とは?

「田舎時間」とは「田舎で過ごす時間」である。

①都会のアンチテーゼ、②ふるさと(=田舎に帰る)

「田舎時間」とは「田舎で流れる時間」?

▼まず、「田舎」で連想されるkeywordをあげてみました。
おじいちゃん、おばあちゃん
田んぼ
自然
食べ物
源水

青空
時間が時計で流れない
肉体労働
コミュニティのつながり(近所づきあい): 食事の時間に近所の人がなんとなく立ち寄るとか
物々交換とか
肉体性、身体性(都会には肉体性が存在しない。体が存在しない。)
太陽、四季
生き物がたくさんいる
天災に左右される
家族
閉鎖的
自嘲的
役所に近い
きれいな道路(きれいすぎる)
ひろがり、空間がある(360度)、建物が低い
おまつり
別次元のreality
非日常
ON/OFF

▼「田舎」というproductの性質は?
自然そのもの
自分と自然との関係性(原風景:なんだかわからないけど懐かしく感じる)
人と人との関係性(e.g.地域というまとまり)

▼田舎とは?(ニーズ)
田舎は理想ではない。でも欲しいものがある。
・都会で失ったものを得られる場所
・都会にはない新しい価値観を発見できる場所
・自分が帰ることのできる場所

▼田舎とは「帰る」場所か?
おじいちゃんおばあちゃんがいた少年/少女の頃のワンシーンが呼び起こされる(しかし帰る場所ではない)
過去の体験、原風景のようなものが呼び起こされる人と呼び起こされない人がいるが、いずれの場合でも「帰る」場所ではない。
→ 「帰る」事ができるかどうかは滞在時間に比例する。1泊2日で毎回違う場所だったら帰る場所にはならない。

▼田舎は「非日常」か?
非ではなく、別の日常である。

▼▼▼まとめ:「田舎とは?」
田舎とは、自然・人と自然との関係性、人と人との関係性に関して、都会で失ったもの/都会にはない価値観を発見できる空間である。
※必ずしも地理的に限定されない。例えば山形県でも田舎でない場所もある。

①自然
例:青い空、多様的な生態系

②人と自然との関係性
例:天候に左右される生活

③人と人との関係性
例:地域性、家族的、コミュニティ

▼▼▼田舎時間とは?
参加者が田舎という空間で別の日常を過ごすことのできる企画である。
田舎とは理想郷ではないが、都会の求めるものがそこにはある。


■■■ AGENDA② 田舎時間企画のMISSION STATEMENT

▼田舎時間企画の目的をリストアップしてみました。
・都会人に田舎を提供する。
・田舎を提供してくれる人に都会の人を知ってもらう。
・田舎の人達に、自分達の価値を再発見/再確認してもらう。
・(体験者が?)田舎の価値を都会の人に発信してもらう。
・田舎の価値を都会に広める。
・田舎の価値を守る。誰かが守らないと失われていく。
・自分自身が自分を発見してもらう。自己を再発見してもらう場の提供。自分と自然/人との関係性とか。自分が何を大切にしているのか。
・食ること/食べ物の基本を思い出す。食を五感で味わう/知る/関わる。
・自分が来たルーツ/場所/原体験を見つける。自分が来たところの営みとか、流れみたいなものを思い出す。
・backgroundが異なる人達の間での交流(異文化交流)
・都会と田舎をつなぐ
・都市と農村との関係性を再構築する。新しい価値を作る。新しい関係性を構築する。
↑objectiveとbenefitが混在している。
結果的なbenefitとobjectiveの結果としてのbenefitは違う。


▼▼▼MISSION STATEMENT
田舎時間企画は、
訪問者に体験できる田舎を、訪問者と受入側の双方に交流の場所を提供する事で、都市と農村の新しい関係性を構築し、双方に以下のbenefitを提供する。
①訪問者
別の日常を楽しむ
食を五感で味わう/知る/関わる。
自己の再発見、自分が何を大切にしているか。
②受入側
田舎という価値の再発見
都会側(田舎とは異なる日常を過ごす人?)の生の声を伝える
また、こういうことができる田舎という空間を守る、発見する。

※「参加側」ではなく「訪問者」の方が正しいか?受入側も参加している。ヨソ者と地元?
※どうしても、受入側に関するvolumeが少なくなってしまうので、ある時点で、受入側からのニーズをまとめる作業が必要。
※「帰る場所」を作る、という意思は必要か?

▼次回AGENDA

①田舎時間の定義、田舎時間企画mission statementのbrush up
②「田舎時間」をone phraseで言う(creativeに)
③田舎時間logo決定(concept color含む)
③具体的なアクションリストアップ(その次に手段として組織をどうしていくのかという事が出てくる)

日程未定。
場所は、丸の内倶楽部21とか、コミュニティセンターとか、SFCのキャンパスとか慶應のキャンパスとか。オリンピックセンターとか。
多分慶應大学関係のどこかになると思います。自分が慶應大学の施設を利用できることを忘れてました。

P2:農業体験は必要不可欠

1泊2日で山形で田舎時間してきました。詳しい内容は後日体験ページが完成するのも待ってもらうとして、今回は運営上の問題です。

今回、台風の影響で予定が立たず、雨がふったこともあって、農作業が少なく、お手伝いできた感覚はほとんどありませんでした。一方、台風という特殊事情のおかげで、あらためて田舎時間企画の課題を認識しました。参加者の一人が言っていた通り、「(台風の影響で何もする事がなくなったので参加者に)何かさせなきゃ!という雰囲気が伝わってきてさみしかった」というのは全員感じていたことだと思います。もちろん、今回はダメだったというわけではなく、そもそもエゾシカ肉まで食べて、とっくり踊りの真の姿に(特に私は)大興奮したわけで、ダメなわけありません。

①田舎体験、というコンセプトだとしても、1泊2日のプログラムであり、エンターテイメントであるからには、何もしない、という事は避けなければいけない。ただし、農業体験は天候次第で、当日予定していた受入農家での作業がなくなることは十分にありうる。天候に左右されないプログラムを無理に作成する方が不自然。
→受入側で、作業がなくなったとわかった時点で、すばやく意思決定&他農家に連絡網をまわしていって作業を確保する。作業がある農家はきっとあるはず。
→そういう事が無理なくできる組織を作る。無理なく、というのがヒジョーに重要。無理していると参加者に伝わってしまうので。
※プログラムとして、結果的に何もしない、という事と、意図的にゴロゴロする、という事は別で、場所・雰囲気等の条件(例:日本家屋でじいちゃんばあちゃんとお茶を飲んで窓からは山が見える)をそろえれば、「何もしない」という事をするのももちろんOKです。

②農業体験=エンターテイメント
普通の地味な農業体験が都会からの参加者にとってエンターテイメントである、という認識が受入側にまだ薄いような気がします。地元の人にとってはつまらない仕事でも、参加者にとってはpreciousなエンターテイメントだから、無理して仕事を作って欲しくはもちろんないですが、そこにある作業は、できるだけ長い時間やらせて欲しいんです。

③農作業手伝い=必須条件
参加者にとって、サービス料も支払っていないので、歓迎して頂いて、大御馳走を頂くのは、普通ではないことです。受入側にとっても普通ではないと思いますが、誤解を恐れずにいえば、都会からわざわざ来てもらった人を歓迎する、という点で、「普通でない度」は都会からの参加者よりも低いと感じます。つまり、ただ単に歓迎されると、実は参加者にとっては居心地が悪いわけです。この居心地を解消するのが農作業です。つまり、農作業をやることで、「多少なりともお役にたっている気がする」「一緒に働くことで受入側との距離が縮まる」ため、心から美味しい食事を楽しめるわけですね。

田舎時間PHASE2スタート


↓田舎時間の過去参加者に送ったメールです。

ちょうど2年前にはじめた田舎時間も、のべ参加人数は90名を超え、リピート率も30%、実施回数は19回を数えました。自分が田舎時間を楽しみたい、という思いから「とりあえず」はじめたものが、ここまで継続できた、という事は、胸を張っていいことだと思っています。古いですがやっぱり「継続は力なり!」です。

最近、というか以前から、山形/東京の参加者から、「これから田舎時間をどうするのか(どう発展させるのか)」という質問を、期待/好奇心のこもったまなざしで質問されます。これまでは、現状の僕の本業で精一杯という状態(すっかり囚われの身です)と、山形という移動距離的に不利な条件ではこれ以上どうしようもない、このまま地道に回数を重ねるだけ、と思っていたのですが、あんまり何人にも言われるし、思い出したかのように時々言われるし、やっぱり自分のやっている事は間違っていないという強い信念から、そんなに期待されうるコンテンツなら、もうちょっとがんばってみようと思い立ちました。

数万円で韓国に行ける時代に、2万5千円もかけて、1泊2日で自分の大切な時間を使って農作業して、それでリピート率30%っていうのは、すごい数字だと改めて思います。やっぱりそれを支えてきたのは上山側で受け入れてくださった方々の誠意と熱意です。田舎時間企画には、そういう魅力があるってことです。

これまで試行錯誤を重ねながらも、水準を下げないように、地道に少しずつやってきた2年間を「田舎時間PHASE1」と位置づけ、これからの田舎時間を「田舎時間PHASE2」とします。

※今後、田舎時間PHASE2の様子は、全てblogにて公開します。
http://www.inakajikan.com/blog/


まずは、以下日程で田舎時間PHASE2第一回打ち合わせを行ないます。concept workと思って下さい。是非参加したいという方は御連絡下さい(今週末は山形なのでメール見れません)。この回は行けないけど、その次は是非参加したいという方も御連絡頂けると嬉しいです。

10月11日(月・祝)13時〜。場所は恵比寿か渋谷。

▼当日のAGENDA

1.「田舎時間」の理念とは?

「田舎時間とは何か?」

イメージは以下の通り。誰が何のために何をするのか。
「都会の人に田舎を提供する」
「田舎の価値を農村部の人に理解してもらう/啓蒙する」
「価値のある田舎を守る」
※今後communityを作っていく上で、まずは理念ありき。理念なくして人は集まらない。

2.活動内容は?

都会から参加者を団体「田舎時間」で連れて行く事は、スケールの点で限界あり。参加者の水準を一定以上に保つ(要は感じいい人)とならばなおさら集客力向上は徐々にしか進まない。→ならば、田舎側のインフラ整備を進め、都会から(田舎時間企画とは関係なく)そこに来た人達の「田舎時間度」を向上させる。
→インフラ整備をはじめる場合、必ず自治体との接点は出てくるため、法人格取得は不可避。
→旅行代理店と組んで団体旅行、という選択肢もありか?


3.次のアクションは?組織は?事業計画は?

次のようなものをイメージ。
NPO申請準備開始 (明確に組織を作る事になる)
→ 本当にNPOが求められる組織形態なのか?
・田舎時間上山支部結成 (明確に他エリアでの展開を意識することになる)
→ 上山の人々がそれを求めているか?
・予算確保しweb siteのデザインレベルアップ、ロゴも作成。商標取得。
・年会費制(金額というより、参加意識が重要)


おわり