P2:農業体験は必要不可欠

1泊2日で山形で田舎時間してきました。詳しい内容は後日体験ページが完成するのも待ってもらうとして、今回は運営上の問題です。

今回、台風の影響で予定が立たず、雨がふったこともあって、農作業が少なく、お手伝いできた感覚はほとんどありませんでした。一方、台風という特殊事情のおかげで、あらためて田舎時間企画の課題を認識しました。参加者の一人が言っていた通り、「(台風の影響で何もする事がなくなったので参加者に)何かさせなきゃ!という雰囲気が伝わってきてさみしかった」というのは全員感じていたことだと思います。もちろん、今回はダメだったというわけではなく、そもそもエゾシカ肉まで食べて、とっくり踊りの真の姿に(特に私は)大興奮したわけで、ダメなわけありません。

①田舎体験、というコンセプトだとしても、1泊2日のプログラムであり、エンターテイメントであるからには、何もしない、という事は避けなければいけない。ただし、農業体験は天候次第で、当日予定していた受入農家での作業がなくなることは十分にありうる。天候に左右されないプログラムを無理に作成する方が不自然。
→受入側で、作業がなくなったとわかった時点で、すばやく意思決定&他農家に連絡網をまわしていって作業を確保する。作業がある農家はきっとあるはず。
→そういう事が無理なくできる組織を作る。無理なく、というのがヒジョーに重要。無理していると参加者に伝わってしまうので。
※プログラムとして、結果的に何もしない、という事と、意図的にゴロゴロする、という事は別で、場所・雰囲気等の条件(例:日本家屋でじいちゃんばあちゃんとお茶を飲んで窓からは山が見える)をそろえれば、「何もしない」という事をするのももちろんOKです。

②農業体験=エンターテイメント
普通の地味な農業体験が都会からの参加者にとってエンターテイメントである、という認識が受入側にまだ薄いような気がします。地元の人にとってはつまらない仕事でも、参加者にとってはpreciousなエンターテイメントだから、無理して仕事を作って欲しくはもちろんないですが、そこにある作業は、できるだけ長い時間やらせて欲しいんです。

③農作業手伝い=必須条件
参加者にとって、サービス料も支払っていないので、歓迎して頂いて、大御馳走を頂くのは、普通ではないことです。受入側にとっても普通ではないと思いますが、誤解を恐れずにいえば、都会からわざわざ来てもらった人を歓迎する、という点で、「普通でない度」は都会からの参加者よりも低いと感じます。つまり、ただ単に歓迎されると、実は参加者にとっては居心地が悪いわけです。この居心地を解消するのが農作業です。つまり、農作業をやることで、「多少なりともお役にたっている気がする」「一緒に働くことで受入側との距離が縮まる」ため、心から美味しい食事を楽しめるわけですね。