「田舎時間」のどこに魅力を感じているのでしょうか。

◆田舎時間した日:2003年3月15日〜2003年3月16日
◆作業内容:葡萄・柿・ログ・味噌
◆訪問場所:山形県上山市楢下地区
今回のホームページ↓
http://www.inakajikan.com/6-schedule.htm
今回から、受入側の感想ページも設けました。
http://www.inakajikan.com/6-comment.htm
まだまだ課題も多いですが、参加側と受入側の双方が楽しめないと続きませんね。

ところで、写真を見て頂ければわかるように、参加側の満足度は毎回とても高いわけですが、都会から山形に来る参加者は、「田舎時間」のどこに魅力を感じているのでしょうか。観察していると、その魅力は以下の6点にまとめる事ができます。

1.農家の方々とのふれあい
‐普段触れる事のない価値観
同じ日本人なわけですが、毎日せわしなく働いている/遊んでる都会の人間からすると、なんともいえない魅力が農家の方々にはあります。違いを一言でいうと、月並みですが「心の余裕」でしょうか。
‐自分の田舎に帰ったような雰囲気
田舎時間プログラム開始当初からこの雰囲気が出るように頭を使っているのですが、徐々に、少しづつですが、できてきたのかなーと思います。受入側に、いかに気をつかわせないか、つまり普段通り接してもらえるかがポイントです。やはりどうしても御客様になってしまうわけですが、その御客様度を少しでも下げるためには、受入側への事前説明と作業内容の選択(都会の人間が1日だけ来てもそれなりに役立つ)が重要だと考えています。

2.食事(家庭料理・とれたての農作物)
美味しい食事、というのは当初は全く想定してませんでした。私も行ってみて、農家の方々の食事のあまりの美味しさに驚きました。都会にいると、綺麗なレストランはいくらでもありますが、実は美味しいものを食べるのは難しいんです。

3.自然 例:川で泳ぐ、土の上を歩く、自然の空気を吸う
これは当然ですね。

4.温泉
上山ならではです。みんな温泉好きです。

5.肉体労働
普段あまりにも体を動かしなさすぎです。

6.モノ作り
途中から気づきました。明らかに退屈に見える単純作業をみんな楽しそうにやっている、これはなんでだ?と考えると、答えは「モノ作りの楽しさ」にいきつきます。例えば、今回実施した作業に、「枝拾い」という作業があります。名前の通り枝を拾うだけなのですが、なぜ枝を拾うのか、どうしてそれが重要なのか、なぜ今拾うのか、という全体のフローを教えてもらった上で枝拾いをすると、モノ作りの一つのプロセスを自分が担っているという実感があって、しかもそのモノ作りはすごく手の届く範囲で完結していて、それは楽しいんです。

これまでのべ35人が参加しました。リピーターになる人もいれば、1回でいいや、という人もいます。リピーターにならない、というのはどうしても避けられませんが、重要な事はそういう人でも参加した1回は楽しんで満足している、という事です。つまり、「田舎時間」という事業は、非リピーターでも単発の魅力はあるわけですね。